学会活動の活性化に向けての提案
ーーご意見をお寄せくださいーー
最終更新日 2018年9月30日
提案内容:支部を解消し、委員会活動を全国単位で再編します
常任委員会では、2015年度の総会以来、私たちが直面している様々な問題・課題を受けて、学会の将来像を明確にすべく議論を重ねてまいりました。その中で、学会が発足して60年以上が経ち、昨今の急激な社会変化も一因となって、組織や事業等の運用方法が現状に合わなくなっていることが明らかになりました。そして、学会の将来を見据え、運営の全体にわたって根本的な改善が必要であるという結論に至りました。とりわけ喫緊の課題は、
1. 学会から各会員へ発信する情報の充実と事務手続の効率化
2. 定例研究会や全国大会など本来の学会活動の活性化
3. 学会財政の安定化と予算の円滑な運用
の3点に関わることです。例えば以下のような問題が恒常的に起きています。
<組織に関する問題>
• 本部と各支部の合計4つの事務局が個々に名簿と会計帳簿を管理しているため、事務作業が煩雑で
効率が悪い
• 支部によって委員数・予算・広域性に差があり、業務の公平な分担が困難な場合がある
• 支部事務局の維持にかかる人件費や賃貸料が学会の財政を圧迫している
<支部活動に関する問題>
• 支部定例研究会が開催できる場所が限定されている
• 定例研究会の参加者、特に若手会員の出席者や発表者が減少傾向にある
<全国大会に関する問題>
• 全国大会が支部の持ち回りであるために、実務の引継が難しい
• 全国大会の開催場所や運営スタッフが確保できない
<機関誌編集委員会に関する問題>
• 公平性を期して各支部から必ず編集委員を選出するシステムのため、編集委員会における研究分野の
バランスがとりにくい
• 委員数の少ない支部では、機関誌編集以外の支部の業務が少数の委員に過剰に集中する傾向がある
こうした問題についてはこれまで支部に委ねられ、各支部が個別の努力を重ねて対応してきました。しかし、支部単位で解決できることにはすでに限界が来ています。そこで、学会組織全体の問題として取り組むことで、早急に改善に向けて始動できると考えます。
以上に鑑み、学会活動の活性化を目的として、支部制度を解消し、委員会活動を全国単位で再編することを、今年度の総会にて提案いたします。
新しい体制としては現在のところ、
1. 選挙で選ばれた役員は、支部を代表するのではなく全国の学会活動に責任をもつ
2. 選挙で選ばれた役員の他に、必要に応じて一定数の委嘱委員(仮称)を役員に加えることができる
3. 支部定例研究会については、これまで支部が育んできた拠点を残しつつ、開催場所が特定の地域に
偏ることを避け、旧来の支部の垣根を越えた研究交流の活性化を目指す
4. 全国大会の開催は、学会本部が責任をもち、大会ごとに各地域に全国大会担当委員(仮称)を
置いて全国各地で開催できる体制を整える
5. 機関誌編集委員会は、基本的には現行の体制を維持するが、必要に応じて多様な研究分野から
委員を選任できるような制度を導入する
以上のようなことが具体的に検討されています。なお、役員選挙の方法と、各委員会の構成や規模については、さらに議論を続けてゆきます。
よくあるご質問(FAQ)
(2018年9月30日 更新)
学会活動の活性化に向けて、また、支部制度の解消と委員会の全国再編について、会員の皆様からのご意見をお聞かせいただければ幸いです。ご質問や、更なる問題点のご指摘なども、併せて本部事務局宛にお寄せください。
日本音楽学会 常任委員会
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