2022年度 研究会開催記録
◎第81回定例研究会(ハイブリッド開催)
日時:2023年 3月 25日(土)14:00-17:00
場所:弘前大学教育学部205教室およびオンライン
内容:研究発表1件、シンポジウム
【研究発表】
「ジャン・ピエール・ポネルによる「バロック・オペラ」の深層
――モンテヴェルディ作品の映像化を中心に」
舘 亜里沙(東京藝術大学)
【シンポジウム】
「ベートーヴェンの『ハンマークラヴィーア』ソナタとロンドン」
コーディネーター・開催趣旨:沼口 隆(東京藝術大学)
パネリスト:
1.Op.106と出版――第4楽章フーガの単独出版をめぐる状況
越懸澤 麻衣(昭和音楽大学ほか)
2.Op.106の受容――演奏史、エディションに見るロンドンの影響とその重要性
加畑 奈美(東日本支部)
3.Op.106とピアノ――作曲時に使用された楽器とその意味
菅原 修一(武蔵野音楽大学博士課程)
◎第80回定例研究会(ハイブリッド開催)
日時:2023年 2月 5日(日)14:00-16:30
場所:国立音楽大学 7号館 201号室およびオンライン
内容:シンポジウム
西洋音楽史教育における「ポピュラー音楽の世紀」
――20・21世紀音楽史のナラティヴとレパートリー再考――
コーディネーター:
バークホルダー・グラウト・パリスカ『西洋音楽史』の現代音楽史記述と「ヴァナキュラー音楽」
塚田 花恵(東京藝術大学)
パネリスト:
1.音楽史の教育実践報告①:ポピュラー音楽
サエキ けんぞう(ゲスト、国立音楽大学)
2.音楽史の教育実践報告②:映画・アニメーション音楽
谷口 昭弘(フェリス女学院大学)
◎第79回定例研究会(ハイブリッド開催)
日時:2023年 1月 8日(日)14:00-16:30
場所:国立音楽大学 7号館 201号室
内容:荒川恒子先生講演会(例会委員会企画)
「古楽の復活」時代に生きて――研究、演奏、企画運営を通して考えること
司会:上尾 信也(東日本支部)
◎第78回定例研究会(ハイブリッド開催)
日時:2022年 12月 17日(土)14:00-17:00
場所:東京大学駒場キャンパス KOMCEE east K214
内容:シンポジウム「ヨハン・マッテゾンの音楽思想―その可能性と限界」
コーディネーター(司会):上尾 信也(東日本支部)
シンポジウム趣旨説明:岡野 宏(東日本支部)
研究発表:
1.マッテゾンに連なる思想的系譜
村上 曜(東日本支部)
2.マッテゾンの「感覚主義」について
米良 ゆき(西日本支部)
3.マッテゾンの修辞的音楽観とその可能性
岡野 宏(東日本支部)
コメンテーター:小穴 晶子(東日本支部)
◎特別研究会(オンライン開催)
日時:2022年 7月 16日(土)14:00〜17:00
内容:シンポジウム「音楽と戦争――実体験する現在」
企画・コーディネーター:一柳 富美子(和光大学)
パネリスト:
1.憂慮する歴史家の立場から
和田 春樹(ゲスト、東京大学名誉教授)
2.20世紀に於ける戦争と音楽文化の歴史的関係の確認として
田崎 直美(西日本支部、京都女子大学)
3.戦時期日本の音楽文化
戸ノ下 達也(東日本支部)
4.ロシア音楽とウクライナ音楽:その相互関係の歴史
伊東 一郎(ゲスト、早稲田大学名誉教授)
コメンテーター:長木 誠司(東京大学)
◎第77回定例研究会(ハイブリッド開催)
日時:2022年 7月 9日(土)14:00〜17:00
場所:東京大学駒場キャンパス アドミニストレーション棟3階 学際交流ホール
司会:上尾 信也(東日本支部)
内容:修士論文発表5件
1.明治時代後期における西洋音楽普及への取り組み ――前田久八の活動を中心に――
髙濵 絵里子(東京大学大学院)
2.20世紀初頭における清国留学生・曽志忞の音楽思想と実践
郭 君宇(東京藝術大学大学院)
3.山田耕筰の初期歌曲作品について ――プロソディ解析から見える楽曲構造の変遷――
服部 葉子(東京藝術大学大学院)
4.戦後日本の吹奏楽文化 ――吹奏楽と学校教育の関係性は如何に形成されたか――
都賀 城太郎(東京大学大学院)
5.デジタル楽譜のコモンズ化 集合知が導く楽譜文化とその構造
関 慎太朗(東京大学大学院)
◎第76回定例研究会(ハイブリッド開催)
日時:2022年 6月 11日(土)14:00〜17:00
場所:東京大学駒場キャンパス アドミニストレーション棟3階 学際交流ホール
司会:朝山 奈津子(弘前大学)
内容:修士論文発表5件
1.C.P.E.バッハのクラヴィーア・ソナタを通して見る「自由なファンタジア」の書法の形成
――多様な終止法に焦点を当てて――
佐竹 那月(東京藝術大学大学院)
2.ピアノ演奏における表現と身体の使い方との関わり
――ピアニストへの質問紙調査とピアノアカデミーでの事例分析を通して――
黒宮 可織(東京藝術大学大学院)
3.トバイアス・オーガスタス・マテイ著『タッチの動作』(1903)におけるピアノ演奏論再考
山田 真理子(お茶の水女子大学大学院)
4.ヴァイオリン演奏解釈の身体化
――19世紀後半~20世紀におけるアウアー・メソッドを中心に――
甲斐 朝花(東京大学大学院)
5.音楽表現とリズム理論 ――19世紀後半のM.リュシーのリズム理論に基づく実験研究――
細川 ひとみ(東京大学大学院)
◎第75回定例研究会(オンライン開催)
日時:2022年 5月 14日(土)14:00〜17:00
司会・ホスト:友利 修(国立音楽大学)
内容:修士論文発表5件
1.F. シューベルトのミサ曲におけるテクストの操作 ──教義の解体と再解釈──
中島 瑞稀(東京藝術大学大学院)
2.ジェルジュ・クルターグ作曲《カフカ断章》の楽曲構成法
長 道香(一橋大学大学院)
3.長唄《越後獅子》の楽曲の構造 ──他種目からの旋律の「引用」に着目して──
向田 瑞貴(お茶の水女子大学大学院)
4.唐代燕楽の箏と平安時代の雅楽の楽箏の比較 ──日中両国の音楽受容の考察を通して──
李 嫣寒(国立音楽大学大学院)
5.「ポーランド文化」として形成されたクリスマス歌曲「コレンダ」
新井 みぎわ(一橋大学大学院)